Vol.30 ブランディ・モンジョーさん（アメリカ）

「実は、来る前は日本のことをあまりよく知らなかったんです」と笑うブランディ さん。来日のきっかけは、なんと折り紙好きのご主人が日本の折り紙イベントに参加するためだったそうです。

「その時の滞在は数日間だけでしたが、日本はとても活気があって、歩くだけでも刺激が多い国だなと感じました。その時の印象が私たちの“日本に住みたい”という思いにつながりました。」

ご主人はソフトエンジニアとしてリモートで働き、自身は小学1年生の息子さんの子育てに専念しています。

現在の住まいは大岡山。ブランディ さんはこの街の魅力をこんなふうに話します。
「雑貨屋さんやスーパーなど必要なものがすぐに揃うし、息子の学校も病院も近くて、生活のほとんどが徒歩で完結します。都会的な雰囲気の中にも緑があって、とても住み心地がいいんですよ！」

また、近くに大学があるため 活気があり、手頃でおいしい飲食店が多いところもお気に入りだそうです。
「大田区全体でみても、空港が近かったり、洗足池公園のような自然豊かな場所があったり、魅力がたくさんあります。」

出産は東京都内の病院でした。

「妊娠期間が順調だったので特に不安はなかったですね。アメリカでは出産後1日で退院することも多いですが、日本では数日間入院できると聞いて、私は3日間入院しました。疲れ切っていた中で食べた病院食がすごくおいしくて、今でも覚えています。」

日本での子育てについては「不安はありません」ときっぱり。

「日本は安心して子どもを育てられます。アメリカでは子どもが一人で登下校することはまずありえません。でも日本では子どもが一人で学校に行くのが一般的ですよね。最初は心配でしたが、日本だからこそできることだと感じています。」

最近は、アプリやSNS等で学校情報を得られるため、今のところ大きく困っていることはないそうです。
加えて、「ポーランドやタイ等の外国人のママ友や幼稚園時代からいろいろな場面で助けてくれる日本人のママ友がいます。最近では、公園で会う日本人のママ友もできました。数は多くありませんが、必要なときに頼れる方がいて助かっています。」と、ブランディさんは言います。


アメリカと日本の学校の違いについてはいかがでしょうか？

「日本の学校では、思いやりや協力し合うことを学べますし、生活力も身に付くと思います。調理実習や裁縫実習があるのも素敵ですね。また、5月に運動会があったのですが、アメリカでは、子どもたちが運動会のためにたくさん練習するという習慣はないので、日本の運動会を初めて見たときはとても新鮮でした。さらに、両親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんも応援に行くのも新鮮でした。息子が腕にボンボンをつけて踊った姿は、とても微笑ましかったです。」

「日本の料理はどれもおいしいですね。お寿司、ラーメン、天ぷら、そば…家族みんな大好きです。家でもときどき日本料理を作ります。最近はとんかつに挑戦しました！」

日本食をこよなく愛するブランディさんご家族は国内旅行も大好きで、京都、奈良、広島、沖縄など、各地を訪れたそうです。

「アメリカではチケット代が高いのでなかなか行けないのですが、日本では何度かディズニーランドに行っています。2023年のクリスマスに母達が来日した時にみんなで行きましたし、つい最近も家族で行きました。」

GOCAのイベントにも積極的に参加！

ブランディさんは 国際都市おおた協会（GOCA） が開催するイベントにも親子でよく参加しています。息子さんは「こども学習支援教室」で日本語を学び、Brandy さん自身もボランティアとして活動中です。10月には、外国籍の先輩ママとして、小学校入学前の外国籍保護者からの相談に乗ったり、体験談を発表したそうです。