Vol.9 ミツオさん(メキシコ)

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皆さんはメキシコと聞いて何を思い浮かべますか?
サボテン、マヤ文明、メキシコ料理…。
実はメキシコは35もの世界遺産が登録されている魅力的な観光立国なのです。
(国別ランクは7位、ちなみに日本は25で11位)

そんなメキシコから来たミツオさん。すらすらと漢字を書き、日本語を話すのもお上手な温和な紳士です。
日本で思うこと、大事にしていることなどを聞きました。

 

こんにちは!まず日本に来た理由を教えてください。

私は祖父が和歌山県出身の日本人で、日本にルーツがあります。
メキシコでは、首都メキシコシティに住んでいました。
大きな都市ですが、治安の面で問題があり、特に小さい子供もいるので日常生活で不安を感じることがありました。
その点、日本は大変治安がよいので、家族のために大きな決断をして3年前に日本に来ました。

ご家族は日本に来ていかがですか。

妻と5歳と7歳の息子がいますが、もうすっかり日本に慣れ、上の子は餃子が大好きで毎日食べています!
子供たちは大田区の保育園と小学校に通っていて、日本語もそん色なく話します。
日本は皆さんがきちんと規則を守るので本当に住みやすいと思います。

 

ミツオさんは日本でどのようなお仕事をされているのでしょうか。

最初は羽田空港で航空貨物を扱う仕事をしていましたが、今はメキシコでしていた仕事を生かして太陽光パネルを扱う会社で環境保全対策を担当しています。会社の同僚は日本人が多く、英語でも話してくれますが、もっと日本語がうまくなりたいし、敬語がきちんと話せるようになりたいと思っています。

日本の会社に勤めていて、メキシコとの違いを感じることはありますか。

日本人は上下関係を重んじますね。メキシコではもう少し家族的です。ビジネスに限った話ではありませんが、メキシコ人に比べると仲間に対してオープンではないように感じます。
また、事業がうまく行っている間は物事を変えようとしない姿勢が強いように思います。
日本にはトヨタなどカイゼンのお手本の会社もありますが、一方で「このやり方で今までうまく行ってきたのだから」と言って同じやり方を変えない風潮を感じますね。私は常に改善することが必要だと思っています。

ミツオさんはすっかり日本に適応しているように思います。

国にも人にもそれぞれに違いはあります。ただ、違いはあってもそれに適応することが大事だと思っています。スペインにも”Wherever you go, you have to follow or do what you see.(郷に入っては郷に従え)”ということわざがあります。

まずは合わせてみて、その状況を学んでそれを改善していくことが大切だと思います。

 

お子さんたちにメキシコのことなどを伝えていますか。

はい。子供たちはスペイン語も話します。
また、彼らには、明日何が起こるか誰もわからないのだから、毎日ベストを尽くして人生をエンジョイしなさい、大事なのはいつも前に進もうとすることだと教えています。

知っているようで知らないメキシコの文化について教えてください。

では、メキシコ人が楽しみにしているお祭りについてご紹介しますね。
有名なのが11月初めの「死者の日」。亡くなった人がこの日に帰ってくると言われ、家族で祖先の霊を祀りお墓に花や食物を供えます。(右はイメージ画像です)

また、メキシコでは12月初旬から1月6日までがクリスマスシーズンです。
まずポサダという聖母マリアとヨセフにちなんだ行事が9日間行われ、みんなでパーティーをします。
クリスマス、年末年始を過ごし、三賢人の日と言われる1月6日に子供たちはプレゼントをもらい、伝統的なパンを食べます。
一連の行事は2月2日の祝祭で終わり、この日に古代から伝わる伝統料理「タマレス」を食べます。トウモロコシの粉・肉・スパイスなどを混ぜトウモロコシの皮で包んで蒸したパンです
秋から2月までお祭り気分が続き、伝統的なメキシコ料理を食べたりパーティーをしたりと、メキシコ人にとって楽しいシーズンです。

最後に、今後について考えていることを教えてください。

私たち家族は日本にいることを楽しんでいます。
日本は安全で、子供たちは外で自由に遊べますが、メキシコではそうはいきません。なので、もっと日本のことを学んで、ずっと日本に住みたいと思っています。
実は今年(2021年)、「国際都市おおた大使」になりました。大田区のよいところをたくさん見つけて友達に紹介したいです。

 

◆編集後記◆
新しいことを学びたい、常に向上したい、そして人生をエンジョイしたい!という前向きなオーラがひしひしと伝わってくるミツオさん。
日本の治安の良さや規律の正しさをとても評価して下さいました。
日本人も日本のよいところを肯定しつつ、他の国の良いところを見習って向上していけたらなあと強く思いました。

「隣の外国人」実行委員 松田

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