Vol.6 蔡(さい)さん(台湾)

【プロフィール】

台湾のアパレル会社で生産管理部門を担当、カンボジアやインドネシアにも駐在。2018年、キャリアアップを目指して来日。
日本有数のアパレルメーカーで、越境EC事業担当として活躍中。

【台湾屈指の“スイーツの街”台中で育つ】

日本でも大ブームになったタピオカミルクティー発祥の店「春水堂」や、世界中から観光客が訪れる「宮原眼科」など、スイーツで有名な台中で生まれた蔡さん。

今回は出身地にちなみ、タピオカミルクティーや台湾産パイナップル、話題のスイーツ“台湾カステラ”を食べながらお話を伺いました。

 

-日本語がすごく流暢ですね。

日本のアイドルやドラマなど、身近に日本文化が溢れていて、幼少期から自然と日本に憧れを抱くようになりました。
大学で4年間勉強し、交換留学生として新潟大学でも勉強しました。

ドラマで法律用語や警察用語など、難しい言葉が出てくると分からないので調べますが、漢字が読めることでずいぶん助かっています。

 

-日本のファッション業界に興味をもったきっかけは?

小さい頃からSeventeenなど、日本のファッション誌を読んでいました。

台湾でもアパレルの会社で働きましたが、OEM(製造委託)が多く、ブランドの企画やオリジナル商品に携わりたいと思い、日本のメーカーに転職しました。

 

【日本の女子高生の〇〇〇に衝撃!】

-新潟での留学生活はどうでしたか。

交換留学で日本へ出発する前日、新潟の気候を調べて8℃と知った時はがく然としました。

4月だったのでスーツケースには半袖しか入れていなかったんです。あわてて詰め込んだ長袖も薄手のものばかりで…現地調達をこころみましたが、店頭は春モノばかりでなかなか手に入らず大変でした。笑

また、雪国で女子高生が短いスカートを履いていることにも驚きました。
気候が比較的温暖な台湾でさえ、冬はパンツスタイルで通学します。どんなに寒くてもスカートを履いていることが不思議でした。大学生もダウンジャケットよりコートを着る人が多くて、機能よりファッション性を重視することが印象的です。

 

【台日比較あれこれ】

(食事)~

台湾は朝食も外で食べるほど外食文化。
一食200~300円でお腹いっぱい食べられるし、屋台のほうが100倍美味しい。

日本では節約も兼ねて自炊をしていますが、台湾では逆に高くなるので一切料理しません。

家で作ることがないので、そもそも単身用の賃貸マンションはキッチンがない物件がほとんどなんですよ。

 

工作作風(働き方)~

良くも悪くも日本の企業は、決定するまでに時間がかかりますね。慎重というべきか。

台湾では、問題があったらまず変えてみる、反省は後からという感じです。
コロナ対策でも、それぞれの国の特徴が出ているような気がします。

 

時尚(ファッション)~

台湾女性のファッションの定番はキャミソール&ショーパン&ビーサン。

気候が関係しているかもしれませんが、一番の違いは会社員の服装で、多くの企業に服装規定がないので、ショートパンツやショートスカートも珍しくありません。

また夏場や梅雨の時期は、男女問わず多くの台湾人がビーチサンダルを履きます。
全体的に日本よりも露出度が高くてラフな格好を好む人が多いです。

日本に来て3年…、私のクローゼットからは無くなりました…(笑)

 

【これからのこと】

日本の服飾ブランドの良さをより多くの人に伝えられるよう、今の仕事を続けていきたいです。

プライベートでは、日本人の友達ができたらいいなと思い、大田区の国際交流ボランティアに登録しました。中国語を活かして大田区の方と交流が深められたらと思います。

台湾料理だと火鍋が大好きなのですが、日本では一人で食べられるお店があまりありません。
大勢でわいわい火鍋を囲める日が早くきてほしいです。

編集後記

日本企業への転職も、実は日本に遊びに来ていた時にたまたま受けた面接で決めたそう。「考えすぎると行動できないので」と笑ってこたえる蔡さんは、お仕事同様、まさに国境を越えて活躍するイマドキ女子。

日本でマイホームを買って犬と猫を飼うのが小さな夢だと言うが、それもいつかさらっと叶えてしまいそうなエネルギーに満ち溢れていました。

「隣の外国人」実行委員 藤丸

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