Vol.13 タパ バンダリ プザンさん(ネパール)

薄曇りの午前中、澄んだ瞳で「よろしくお願いします」とにっこり微笑んだネパール出身のタパ バンダリ プザンさん。

東日本大震災が発災した2011年にご家族と共に日本に初来日し、2年程他区で暮らした後、大田区に越してきたそうです。

初対面にも関わらず、気さくにゆったりとした面持ちで話し始めたタパさん。どんなストーリーを語ってくれるのでしょうか。

 

私が日本を大好きなわけ

タパさんのご家族は既に日本国籍を取得しており、今後タパさんご自身も日本国籍の取得を目指しているとのこと。そんなタパさんに日本を愛する理由を聞きました!

「まず何より、安全なところです。例えば、ネパールだと女性が夜に外出するのは危ないですが、日本の場合、女性が夜に外を出歩いてもそこまで危険を感じることはありませんよね。そこは、ネパールと大きく違うところだと思います。

次に、日本の食事です。特に日本のお米は甘くておいしいですね。ネパールも米食なのですが、以前、私の両親に日本のお米を食べてもらった時、両親はとても感激していました。」

(南馬込たぬき山公園にて大好きな桜をバックに)

最近は、動画アプリでおにぎりの作り方を学んでツナや梅干しを入れてお子さんにおにぎりを作ってあげているとのこと。話はさらに続きます。

「私が日本を好きな理由で欠かせないのが人の優しさですね。近所の方、学校や保育園の先生方、ママ友、職場の方など、たくさんの方にはいつもよくしてもらっています。

あと些細なことですが、学校の上履き文化も好きです。ネパールでは家の中は靴を脱ぎますが、ネパールの学校では上履きを履く習慣はありません。こういった『清潔さ』も日本の良さの一つだと思います。」

(洗足池公園のボートの様子)

休日は大好きなショッピングやご家族と大田区内の様々な公園を訪れているそうです。楽しいお話が尽きませんねぇ♪                                                                            

ズバリ!タパさんの驚くべき日本語力の秘訣は?  

インタビューをしていて、あまりにもナチュラルに敬語を操るタパさんに日本語の勉強法について聞いてみました。

来日前は母国ネパールの日本語教室であいさつ程度しか話せなかった日本語も、来日後に覚えられたとか。

タパさんによると、来日当初は「あの時聞いておけばよかった」という経験が何度かあったそうですが、分からないことを分からないままにせず、周りの人に聞いていくことで少しずつ日本語が上達し、自信をつけていったそうです。異国で暮らす大変さを乗り越えてきた秘訣はどこにあるのでしょうか。

「日本語を覚える一番の秘訣は、分からない時は分からないとはっきり伝えること、質問すること、失敗を恐れず話してみること。そして、外国で暮らす上で大事なことは周りを頼ること。私は、今までたくさんの周りの日本人の方に支えられてきたことにとても感謝しています。子ども達にも、困ったときは恥ずかしがらずに周りに聞いたり頼ったりすることを伝えています。」

外国で暮らすたくましい母としての一面を覗かせたタパさんから、人生の大切なことを教えられているような気がします。

GOCAとの関わり

日本語の勉強に熱心で、多くの日本人と関わってこられたタパさんは、GOCAにとっても大変心強いパートナーです。

「私が初めてGOCAの事業に参加したのは、2021年に開催された『学校プリントを読もう』でした。講座では、先生が学校プリントで使われる単語の読み書きを丁寧に教えて下さったおかげで、今では、大体の内容は分かるようになりました。もちろん今でも分からない単語はありますが、その時は子どもの担任の先生やママ友に聞くようにしています。」

そして、忙しい日々を送りながらも「日本語や日本での生活に困っている外国人の方々のサポートで、私にできることがあれば何でもやります」とタパさんは語ります。

2023年1月に開催予定の「外国籍の保護者のための小学校入学前オリエンテーション」では、先輩ママとしての体験談を語って下さるとのこと。きっと多くのお母さんお父さんを勇気づけてくれることでしょう。

未来へ向けて

「コロナ禍で母国に帰れないことに寂しさはある」とおっしゃっていたタパさんですが、大好きな人達と共に、心落ち着く場所や楽しいコト・モノが存分に詰まった、ココ大田区でこれからも暮らしていきたいそうです。

そしてインタビューも終盤に差し掛かかったところで、タパさんは語気を強めて語ります。
「私はもっと日本を知りたいし、日本語も学びたいです!」
「私は『やりたい』と思うことはやります!失敗は大したことではないですよ。」

こう締めくくったタパさんの真っすぐな瞳にポジティブな心持と清らかな心が映し出されていました。タパさんにとって、日々の暮らしの中でのすべてのことがプロセスなのです。

タパさん!貴重なインタビューありがとうございました。
最後に…。日本を、大田区を愛してくださることに、心よりお礼申し上げます。

Dhan’yavāda. Bhāgyalē sātha di’ōs(ネパール語で「ありがとう。お幸せに」)

「隣の外国人」実行委員 菅谷美幸

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